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黒装束に蓬髪。異形の道具をいくつも携えた名の無い男。
彼は大カルトと呼ばれ、或る日突然町に訪れるという。
彼はその怪しい見た目に反して人々に救いを与え、
その街を幸福で満たすと言われている。
大カルトが標榜するは「拝體主義」。
その意義は、彼から救いを得た人々しか知る由もないが、現在その人々へコンタクトする術はわかっていない。
大カルトの訪れた町は、彼の訪問後から活気づき、様々な人が流入、もはや別の街へと変貌しているためである。
現状、拝體主義が何をもたらし、そしてその人々にどうやって救いと幸福を与えるのかは、現地で当事者となるほか知るすべが無いのである。
ただし、今回に至っては光明街と呼ばれる土地へ向かうという噂が流れている。
情報源は不明だが、信憑性は高いという。
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